かなしい かなしい数日を過ごしています。 今はまだ、永安さんへの言葉なんてみつからないのです。
はくばく文化ホールが、ますほ文化ホールだったときも、そのまた前の増穂町文化会館だったときも、いつもいつもずーっとホールにいてくださった永安さん。 一緒にますほジュニアクワイアを創り、1番近いところで子どもたちの活動を見守り、支え、育ててくださった永安さん。
「僕らは裏方ですから」と、決して表に出ることはありませんでしたが、いつも先回りして私たちの道を整え、見守っていてくださっていました。
子どもたちから「ナガヤスさーん!」と呼ばれると、「ほーい!」と応えていたあの声が、今でも聴こえるような気がします。
OB・OGがスタッフとして定期演奏会のお手伝いをするようになったとき、その名前がプログラムに載ったことを誰よりも喜んでくださったのは、永安さんでした。「この子どもたちが大人になって、この町に、ホールに帰ってきてくれるようになるといいね」と話していらした時のお顔は、忘れられません。
いつの間にか、ホールの開館当初のことや、ますほジュニアクワイアが生まれたいきさつ、歩みを知るホール職員は、永安さんだけになっていました。ますほジュニアクワイアにとっての父が当時の館長:長澤斈さんであるなら、永安さんは兄のような存在でもありました。ともに生きてきた、かけがえのない大切な人です。
2019年のニューイヤーコンサートにあたっての館長挨拶には、このホールとジュニアクワイアへの、永安さんの想いが綴られています。
あの笑顔を知る皆さまにお読みいただきたく、はくばく文化ホール前館長 永安健亮さんへの心からの感謝をこめて、転載いたします。
-------- ますほジュニアクワイア定期演奏会 「2019ニューイヤーコンサート」開催に寄せて
あけましておめでとうございます。 本日、ますほジュニアクワイア定期演奏会が開催されますことを、心よりお喜び申しあげます。 ますほジュニアクワイアは、平成14年に誕生し、以来ますほ文化ホールとともに成長を続けています。合唱音楽を通して子どもたちが様々な出会い、経験を積み重ねて育っていく~そうした日々が、そのままこの文化ホールの歴史に刻まれております。本日ステージに立つ子どもたちは、合唱団の歴史に誇りをもって、日頃の練習の成果である美しい歌声を会場いっぱいに響かせ、ご来場の皆様に感動を伝えることと思います。どうぞ、皆様の温かなご声援をお願い申し上げます。 結びに、これまでの関係者の皆様方のご尽力に心から敬意を表しますとともに、今後益々のご活躍を祈念しましてごあいさつといたします。
富士川町ますほ文化ホール館長 永安健亮
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