〈「ゆずり葉の木の下で」を、ますほジュニアクワイアと一緒に歌いませんか?〉という呼びかけに応え、子どもたちのお父さん・お母さん、かつて子どもとして歌っていた卒団生たち、合唱を愛する多くの大人たちがこのホールに集まってくれました。
今、お前たちは気が付かないけれど
ひとりでにいのちは延びる。
鳥のようにうたい、花のように笑っている間に
気が付いてきます。
そしたら子供たちよ、
もう一度ゆずり葉の木の下に立って
ゆずり葉を見る時が来るでしょう。(河井酔茗「ゆずり葉」より)
最初の練習、終曲「ゆずり葉に寄せるバラード」を歌い終わった卒団生がひとこと「見上げにきたね。」と言いました。
前回この曲集を全曲演奏したのは10年前。当時、小学生・中学生の〈こども〉だった20代のOB・OGたちは、今をともに生きる〈おとな〉として、再びゆずり葉の木を見上げます。
大人から子どもへ手渡され、ゆずられ、継がれていくすべてのものを想いながら。
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